闘いすんで…

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 政治はショーだとは誰の言葉だったろう。
 へたな芝居よりもというがたとえ上手なものだとしてもこれを上まわる興趣を与えてくれるかどうか。
 心臓に毛を生やした先生としても予想外の危機ともなれば形振などかまってはおれぬのだろう。
 自分の娘のような年齢の対抗馬を口ぎたなく誹謗する元首相。
 日頃の横柄な態度を一変させて泣きに徹する党首もいる。原爆投下もやむなしと宣もうた元防衛大臣を追い詰めるのは薬害肝炎のうら若き女性だ。
 判官びいきの国民の感情をくすぐって、視聴率を稼ぐマスコミのあざとい演出と承知しながらつい引きずられるのは敵役の面々のいかにも小狡そうなつらがまえのせいかもしれない。
 その合間、合間に開票速報が挿入される。展開は速いし密度は濃い。どんなドラマよりドラマチックだ。
 ひさしぶりにだらだらとテレビを観て、はずかしながら翌日の仕事にも影響が出た。

 やれ官僚主導の打破だ、大企業優先政治からの脱却だとかしましいがとりあえず政権が交替するのはよいことだ。
 権力がかならず腐敗するものだとすれば民主主義を担保する上で適当な政権の交替は不可避だろう。
 戦後の日本の発展に自民党の功績がなかったとは思わないが森政権以降のていたらくは目をおヽうばかりだった。
 小泉の目くらましに皆が騙されたときにはこの国の政治感覚に絶望したがどうしてどうして国民もなかなかしたたかなものだ。

 マニフェスト選挙もだいぶ定着してきたようだ。
 あれもやります、これもやりますと今回もずいぶんうたったが政権をとっておいて、選挙が終われば知らぬそぶりはもう通用しないだろう。

 民主党がどこまでやれるか不安がないわけではないが、ただ一つ、首相を止めたら政界を引退するという鳩山由起夫の言葉は評価に値する。
 自民党など子分もたいして残っていないのに元首相ばかりごろごろいてみっともないかぎりだ。これでどうやって解党的出直しができるのだろう。
 小泉はどうしても好きになれない男だったが風の吹きかげんの見きわめはさすがにみごとだった。これだけ日本をがたがたにしておいて、いまだに人気が高いのはひとえに時をえたけじめにあるのだろう。
 そういう点ではご当地の杉村太蔵君も若いに似あわずなかなか鼻のきく政治家なのかもしれない。

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